Takamori博士が語るレースの裏側ドタバタ話

【博士の人生相談? No.5】                              2014年06月20日

Takamori博士 はかせです♪♪ 1970年北海道札幌市生まれ。1995年に北海道でレーシングカートに出会い、ミッションカートで日本全国のサーキットを転戦するほどレースにハマル。2008年に四輪レースへ初参戦。わずか5レースのキャリアでSUPER GT GT300クラスへ参戦したツワモノ。レーシングドライバーと言うよりも、まるで走るエンジニア。夢はいつか自分のマイカーを持つこと。実はサーキット以外で車を運転することが無い変わったレーシングドライバー?!なのです。

全国の皆様 こんにちは ついでに ブラジルの皆様 チャオ!!
Takamori博士でございます。

おっ、連日の更新とは。。。さては、『Takamori博士、本当にヒマなんだろ?』とス・ル・ド・イ突っ込みありがとうございます。

実は、、、ブラジル行きの飛行機に乗り遅れたので今日もやること無いのです。なので、今日もモタスポブログを更新してみますかぁ!

では、今日も【博士の人生相談? No.5】を始めたいと思います。今日の相談は、41歳賛成 ペンネーム 監督ちゃんから。


■本日の御相談
『レーシングファクトリーを立ち上げたのですが、富田(DIJON Racing育成ドライバー)とか、、、めんどくさい奴ばっか集まってくるんです。普通にモータースポーツを楽しもう!!という人向けに【入門レース】をやりたいのですがドライバーが見つかりません。どうしたら良いのでしょう?』

ありがとうございます。
こういう簡単な質問をお待ちしておりました。
ズバリお答えします。


■博士の回答
プロレーサーを目指す才能あふれる人達に、GT3マシンとかスーパー耐久用車両をレンタルしても、本格派を目指す人は極少数なので人は集まってきません。もっと入門者用レースマシンを用意して、優しく持ち上げて、レーサーってスゴイよね!!とヨイショしてみてはイカガデショウカ?



【解説】
最近の人々は物事の本質を考えたり、交渉したり、リスクを冒すことを拒否して波風立てず、生緩く人生を生きる事に慣れているのです。そのため、プロレーサーを目指すような本格的なレーシング道場は無理なのです。

いまどき、プロレーサーになる!って事を本気で実現させようと思ってる20代は、富田竜一郎(DIJON Racing育成ドライバー)や久保凛太郎(ルボーセ)や平峯一貴(関西)くらいしかボクは知らないし。。。

あとの20代ドライバーは、誰かに言われたから・・・・ とか、なんとなくプロドライバーになりたい・・・ とか具体性の無いやつばかり。。。なので、必然的にレーシング道場風なDIJON Racingには、プロドライバーを目指す若者がチームを超えて集まってきちゃうんです。。。


なので、入門レース向きのビジネスをするなら、、、


そこら辺にある、なんちゃってレーシングスクールのマネをして、明朗会計で分かりやすい料金プランを設定し、お客様に親切で信用出来る”フリ”をしなくてはイケナイのです。

ここで大事なのは”フリ”だけで、決して、入門ドライバー向けに本気でレーサーになれるカリキュラムを組んではイケナイのです。いかにも、やった感を演出するだけで良いのです。本気でプロドライバーまで辿り着くドライバーなんて99.99%居ないのですから。。。

これからレースを始める人って、モノの価値や値段も知らないし、カリキュラムをこなせばレーサーになれると勘違いをしているので、いかにも風なカリキュラムを組んで値段をつけておけば、がんばってお金を集めて、役にも立たないことを知らずに一生懸命にお金を払ってくるのです。

そもそも、まずはブレーキを強く踏めるようにしよう!とか、、、何秒で走ればレース用マシンで練習できます!!とか、、、レース用マシンのセッティングはプロドライバーに!! とか色んなステップ方式のカリキュラムを組んでおけば、その課題を克服しようとするだけだし。。。

そもそも、『自分でマシンを購入してレースに出よう!』なんて考えもせず、スクールに入って教えてもらおう的な御都合主義者は、自分の実力だけでレースデビューできると信じており、運転テクニックだけ向上すればレースに出場できて、薔薇色の人生が待っていると勘違いしているのです。

そんな御都合主義者達は、課題をクリアする事だけに熱中して、レースに出場するという本題を忘れ、練習するために練習を繰り返すという悪のスパイラルに嵌ってお金が尽きて、スポンサーを獲得しよう!!と自らの信頼をも失って、レースの世界から去っていくのです。

最近、そのスパイラルが妙に早いなーと、なんちゃってレーシングスクールを見て感じるのです。。。昔はプロを目指す若いドライバーを3年掛けてクイモノにしていたのに、最近はモッテ1年だし。。。

マシンを買うお金を節約するために、スクールに入ったのに、気がつくとレースに出場もできずに大金を失ってレーシングスクールとは何だったのだろう???と人間不信に陥る人を少しでも減らす事をしましょうかぁ?

なので、入門用VITA-01のマシンを用意して筑波やツインリンクもてぎでレース始めますか。。。

※写真は参考で、他のVITA-01さんです。

レース出場パッケージの値段が、どこのガレージも同じ価格に設定されているので、ボラレル心配がありません。

SUPER GTチームからVITA-01レースに出場したいドライバーの方いましたら、ご連絡下さいね!


このページは2013年~2015年まで、AUTO SPORTS webホームページに
投稿されていたモタスポブログ(2014年06月20日)を再編集したものです。